インクルージョンとは
世の中には様々な色の人がいます。「インクルージョン(共生共育)=みんな一緒だね」を実現するために。
下図はインクルージョンとその他のイメージ図になります。
社会には、老若男女、障害がある人もない人もいます。能力のある人もない人もいます。国籍や民族も違う人もいます。セクシュアリティも人の数ほどあります。それらの人々が同じ「場」で支えあいながら生きていくことがインクルージョンです。イメージ図では数種類の色で人を表わしています。人は、様々な特徴と個性と課題を持ち合わせており、一人ひとりみな違います。そしてその人は、絶対に一人で生きていくことはできません。一人ひとりが生きていくためにお互い同士、支え合わなければなりません。一人ひとりが生きていくために、人は必ず何らかの助けを必要としているのです。その一人ひとりの異なった助けのニーズがあることを認識し、支えあって、協力し合って、そして分かち合って生きていく社会、それがインクルーシブな社会です。
NPOさんまクラブは、この地域がそのような社会になっていくために、まずは子どもの居場所づくりから始めようとしています。絵空事の理想に聞こえるかもしれません。しかし、私たちは、地道に子どもたち、地域人たち一緒に「さんま」を創っていくことが、理想を理想で終わらせることなく実現させていく唯一の方法であると考えています。インクルーシブ社会の実現は地域のすべての人にとって生きやすい社会となる、と子どもたちを見ていて確信しています。どうか、私たちの活動にご賛同いただき、それぞれできる限りのご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
インクルーシブ社会を実現するために
こんな世の中だから、落ちこぼされた人、弱くされた人、貧しくされた人、居場所を奪われた人が多く生みだされます。そういう人たちが、楽しく幸せに生きていく「場」が必要だと思うのです。この居場所づくりこそが、さんまクラブの大きな役割の一つだと考えています。
NPOさんまクラブニュースレター創刊号巻頭言
理事長谷村徳幸より
私たちは、今の時代を生きる人々になくなってしまったと言われる「居場所」=「さんま(時間、空間、仲間)」を創造、提供するために、地域の人たちに対しての子育て支援事業等を中心にして、インクルーシブ(内包的)社会の実現に寄与することを目的としています。
NPOさんまクラブは、「インクルーシブ(内包的)社会の実現」をめざしています。強者が弱者を蹴落とす社会ではなく、共に生き、共に支え合い、共に育ち合うような社会です。 “インクルーシブ教育”ということが日本でも最近ようやく耳にするようになりました。文科省が使い始めるまでは、この20年くらい“インクルージョン”と言っていました。日本では内包教育とか包括教育と訳されましたが、私は「共生共育」と訳したら内容的に分かりやすいと思っています。